すごいとっくん

『ポケモンサン・ムーン』で登場したポケモンの能力値を鍛えられる「すごいとっくん」(凄い特訓) について解説。

目次

「すごいとっくん」とは

  • すごいとっくん:
    「すごいとっくん」はポケットモンスターサン・ムーンで初登場したポケモン育成方法。ポケモンに「すごいとっくん」を受けさせると、ポケモンのステータスを個体値が最高の場合に相当する値まで上げることができる。
  • ポケモン厳選作業の負荷軽減:
    ポケモンの持つ生まれながらの強さ「個体値」は、ポケモンが野生出現したときやタマゴが孵ったときに決まる。一旦決まってしまった個体値は変更できないため、これまでのポケモンシリーズでは良い個体値のポケモンを入手できるまで何体も同じ種類のポケモンを集めて厳選する必要があった。しかし「すごいとっくん」の登場により、元の個体値が低いポケモンであっても後からいくらでも鍛え直すことができるようになった。そのため、高個体値のポケモンを厳選する必要性が多少なりとも低減したと言える。

「すごいとっくん」を受ける方法

  • 殿堂入り後、メレメレ島のハウオリシティ ショッピングエリアにあるショッピングモール2階に行く。水色のカウンター中央にいるすごいオヤジに王冠アイテムを渡すと、「すごいとっくん」を受けることができる。
  • すごいオヤジに「ぎんのおうかん」を渡すと1つの能力のステータスを、「きんのおうかん」を渡すと6つ全ての能力のステータスを、個体値が最高の場合に相当する値まで上げてくれる。
  • 「すごいとっくん」を受けられるのは、レベル100まで育ったポケモン限定。

おうかん入手方法

個体値厳選時の注意点

  • 個体値は不変:
    「すごいとっくん」で変わるのは個体値そのものではなくステータスのみ。「すごいとっくん」を受けさせたポケモンは、対応する能力のステータスがまるで個体値最高 (V) になったかのように上がる。しかし実は個体値そのものは変わっていない。
  • 個体値遺伝:
    「すごいとっくん」で個体値が変わらないことは、ポケモン預かり屋でタマゴを作ってみると分かる。「すごいとっくん」を受けさせて見た目上は6Vにしたはずの親ポケモンでも、子供ポケモンに遺伝するのは「すごいとっくん」を受ける前の個体値。よって「すごいとっくん」でステータスだけは6V並みになったポケモンは、タマゴ厳選時に6V親として使うことはできない。
  • 6Vメタモン:
    メタモンを「すごいとっくん」で見た目上6Vにしても、上記の通り実際変わったのはステータスのみで個体値自体は不変。そのため、ポケモン厳選作業時にこのメタモンをポケモン預かり屋で6V親として使うことはできない。6Vメタモンが必要な場合は、過去作から乱数調整産6Vメタモンなどをポケモンバンク経由で連れてくる必要がある。
  • めざパのタイプと威力:
    「めざめるパワー」はポケモンの個体値によってタイプが変わる技。ポケモンに「すごいとっくん」を受けさせても個体値は変わらないので、「めざめるパワー」のタイプも変わらない。ポケモンに「めざめるパワー」を使わせる場合は、従来通りの厳選が必要となる。また、「めざめるパワー」の威力はポケモン第5世代までは個体値により変動したが、第6世代からは一律60なので個体値は関係ない。

個体値厳選orすごいとっくん?

  • すごいとっくんによる変化:
    過去世代のポケモンソフトでは、各ポケモンの個体値は出会ったときやタマゴができたときに決定していたので、ポケモン対人戦をする場合は高個体値で能力の高いポケモンを作るために多数のタマゴを孵す必要があった。ポケモンサン・ムーンでは凄い特訓の登場により、高個体値ではないポケモンでもレベル100まで育てることで個体値が変えられるようになったので、タマゴを多数孵化する厳選作業が必須ではなくなった。
  • 個体値厳選とすごいとっくんどっちが楽?:
    タマゴ孵化による個体値厳選の方が楽。
    すごいとっくんの登場でタマゴ厳選作業が必須ではなくなったとはいえ、すごいとっくんを行うにはそれなりの手間がかかる。まずは個体値を変えたいポケモンのレベルを100まで上げ、王冠を集める必要がある (ランダム個体値ポケモンから6Vポケモンを作る場合、「きんのおうかん」なら1個、「ぎんのおうかん」なら6個も必要) 。このため、実際にポケモン育成にかかる時間はタマゴ厳選をした方が少なく、すごいとっくんよりもタマゴ厳選の方が楽。またタマゴ厳選なら、タマゴを孵した副産物として数多くの厳選漏れ高個体値ポケモンが手に入り、人にあげると喜んでもらえるおまけつき。
  • すごいとっくんの使い道:
    すごいとっくんで個体値を上げる必要があるのは、主にタマゴ厳選できないポケモンに限られる。具体的には伝説ポケモン (ソルガレオ・ルナアーラ) 、準伝説ポケモン (カプウルトラビースト) 、配信入手のポケモンなど。またシナリオ攻略に使った思い入れのある手持ちポケモンや、偶然出た色違いポケモンの性格がバトル向きである場合、王冠を使うことで6Vにすれば対戦でも使用できる。

参考:個体値とは

  • 個体値とは、ポケモン1匹1匹の生まれながらの強さを決める数値のこと。個体値が高いほど強いポケモンに育ちやすい。ポケモンには「HP」「攻撃」「防御」「特攻」「特防」「素早さ」の6つの能力あり、それぞれの能力ごとに個体値が決まっている。
  • 同じ種類・同じレベルの野生ポケモンを何匹か捕まえてステータスを比べてみると、各ステータスごとに数値が異なっている。これは同じ種類・同じレベルのポケモンでも、個体値や性格によってステータスが変わるため。
  • 個体値は野生ポケモンなら出現したとき、タマゴから孵ったポケモンならタマゴができたときに決定され、一旦決まった個体値は変えることはできない。個体値が低いポケモンは育ててもあまり強くならないため、個体値の高いポケモンをタマゴ孵化などにより作り出して育成する必要があった。
  • ポケモンサン・ムーンでは「すごいとっくん」の登場により、個体値が最高の場合に相当する値までステータスを上げられるようになった。これにより元の個体値が高くないポケモンや、偶然捕まえた色違いポケモン、厳選がしにくいシンボルポケモン、シナリオ本編で一緒に旅をした思い入れのあるポケモンなどを対人対戦で活躍させるチャンスが高まったと言える。また「すごいとっくん」の登場には、高個体値のポケモンを厳選するという大変な作業をした人しか実質的に対戦に参加できない状況を改善し、対戦への参加のハードルを下げる意図があるとも考えられる。
  • ポケモンの能力についてさらに詳しい情報は種族値・個体値・努力値 (3値) も参照。

サン・ムーン新要素


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